今日の3Dプリント工作は、予備のトイレットペーパーをひとつ置いておける棚です。今日のトピックは、Onshapeの「Loft」機能。いつものように3Dデータは無料でダウンロードできます。
要件定義
- 家で使っている大容量トイレットペーパーがひとつ乗ること(外径は115mm)。
- 賃貸なので画鋲で壁に固定できること。
- 壁面は狭いので、コーナーに取り付けられること。
設計→モデリング
さて、サクサクと作っていきます。φ115のロールを置く、一番かんたんな棚は、□115の板ですがロールが丸いので角が無駄です。
そのため、φ115の水平と垂直の接線を結んだ四角と組み合わせた涙型にすることにしました。
![](http://am.oshiero.jp/wp-content/uploads/2020/12/3cf3355fb94d3ab907ffcb345b0a9f12-1024x941.png)
壁に接する辺は75.5mmしかなく、オーバーハングがかなりあります。安定感を出すために壁から45度のステー出してモーメントを受けることにします。
![](http://am.oshiero.jp/wp-content/uploads/2020/12/f7dcc7f6fb10b2837e7bc51be1a2c28b.png)
ステーの方向は、最遠部と左右に30度ずつ振ります。
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ここで使うのがLoftコマンドです。Loftコマンドは、複数のスケッチを断面形状を変化させながらつなぐコマンドです。
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例えば、XY平面に原点を中心とする□100、XY平面に平行な平面の原点にφ30の円を描き、Z軸に沿ってLoftすれば、底が四角で、上に行くに従って先細の円錐形状に(Loftのアイコン)なります。
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Loftコマンドを使って、ステー部を作っていきます。
![](http://am.oshiero.jp/wp-content/uploads/2020/12/bbbabf23e08715e568119a600a8ca50c-1024x1003.png)
棚板がたわまないように、フチを立ち上げておくのと、画鋲を刺す穴、画鋲を取り付けるときに指を入れるアクセスホールを開けて完成です。
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Onshapeでデータを公開しています
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完成!
あらかわいい。場所も取らずスッキリ置けてかなり実用的です。かわいらしさは主観です。
![](http://am.oshiero.jp/wp-content/uploads/2020/12/FotoJet.jpg)